「何でもやってみんとわからん」(文:太田仁子)
- 京都生涯学習カレッジ
- 7月1日
- 読了時間: 2分
(2025年6月26日配信ハッピーメール)

先日、金時豆の甘煮が食べたくなり、自分で炊いてみることにしました。やっぱり母が作った金時豆の煮方が一番口に合って美味しいと、いろいろ食べてみて思うのです。というのも、市販のものは煮崩れなく、きれいな仕上がりなのですが、そこが違う。煮崩れしているのが好みなので、なかなか売っていないのです。母に作り方を、聞いてみると、結構手間のかかることをしているのがわかります。
①前日から水につける。②次の日に水を入れ替えて豆を煮る。③煮えたら煮汁を一度捨ててえぐみを取る。④水と砂糖を加えて煮る→火を止める→少し水を足して煮る→火を止める→を繰り返す。醤油を入れる。
出来た!と思ったのですが、母のように上手く煮崩れしていないのです。電話をして聞くと、醤油を入れるタイミングが早いとそうなるとのことでした。
母は「何でもやってみんとわからんで」と。
本当にそのとおり。自分でやってみれば、こんなに手間がかかるのか〜と、作ってくれた母や相手のことを凄い!思うことが出来る。
自分でやってみれば、何でこうなるのか疑問が生まれる。
自分でやってれば、そこから試行錯誤することでコツをつかむことが出来る。
自分でやってみれば、手間ひまかけてやってくれている人のことを、もっと気遣うことができるようになる。
自分でやってみれば、どれだけ甘えてきたかがわかる。
感謝しか浮かばない。
太田仁子
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