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それいけ! アンパンマン (文:ETSUKO )

(2025年4月12日配信ハッピーメール)




 


現在放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。「アンパンマン」の生みの親・やなせたかしさんとその妻・暢さんをモデルとした「あんぱん」は、激動の時代を生きた二人がさまざまな苦難を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどりつくまでの物語を描くオリジナル作品です。


数々の詩集を執筆されたやなせたかしさんの詩集の中から、特に印象的な一部をご紹介いたします。



⚪️最初の予兆



ひっそり出版されたぼくの絵本


誰も知らない、話題にもならない


編集者には嫌われて


「あれはやなせさんの本質ではない


もう二度とかかないでください」


と、いわれたアンパンマンを


最初に認めたのは


いったい誰だったのか



ある日フィルムの現象にDP屋へ行くと


そこのおやじのいうことには


「先生アンパンマンという絵本をかいてるね うちの坊主はあれが好きでね


毎晩せがむもんだから おれすっかりおぼえちまった」


なんなんだこれは?


かすかな戦慄が背筋を走った



これが最初の予兆だった


あっというまに全国の二歳・三歳児


幼稚園・保育園にひろがっていった



つまり最初に認めたのは


二歳から五歳までの幼児たちだったのだ


純真無垢の批評家は


何の先入観もなしに


判定をくだした


そして奇跡が始まった



アンパンマンは、1988年10月にテレビで放送が開始されたアニメ「それいけ!アンパンマン」が大ヒットしたことで広く知られるようになりました。



波乱万丈の人生を歩んだやなせたかしさん。亡くなる一年前にこんな言葉を残されたそうです。


「どんな時代も希望はある。それを信じて生きていく」。




   ETSUKO 


 

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