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命を吹き込む人 (文:希(まれ))

(2025年8月9日配信ハッピーメール)



  私の友人の話しです。

数年前、工作好きの彼女に、知人の方から「紙が、沢山あるけど、要らない?。」と、お声が掛かりました。ついていくと、何と、そこは、紙問屋の倉庫でした。

 

畳一畳の大きさの洋紙や、襖紙、掛け軸の台紙に、唐紙まで、ぎっしりと、積まれていたそうです。紙問屋の社長さんが急死され、会社を、閉めることになり、行場の無くなった紙々は、全部廃棄処分になる直前だったそうです。色見本帳、紙見本帳、綴じ紐や、油紙まで、ついこの間まで、社長さんや従業員の方々が使っておられた、もの達から、「捨てないで!。」と、泣きそうな声が、彼女には聞こえたそうです。乗り付けた軽自動車のタイヤが沈む程、積み込み、色々な色を少しずつ、組み合わせて紐で括り、喜んでくれそうな方々や、保育園、幼稚園、老人会まで、配り廻られました。倉庫には何回か通われてましたが、凄い量でした。

 

また、残った紙で、彼女オリジナルの封筒や、ポチ袋、楊枝入れまで、作り、それも、皆さんに配られて、私も、頂きましたが、その封筒を使うと、「まあ、こんな上等な、封筒に入れてくれて❗。」と、喜ばれましたが、紙達も、嬉々として喜んでる様に思えました。

 

彼女は家では、保護犬一匹、保護猫二匹、飼われています。また、去年の祇園祭の時に買われた、「ヒオウギ」の切り花から、何と根が出てきて、今年、また、立派に花を咲かせておられました。

私は彼女のことを「命を吹込む人」と、名付けます❗。

 

 さあ、今日も一日、お元気で❗。  希(まれ)

 

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