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冬の海の出来事 (文:平井麻起)

(2025年2月3日配信ハッピーメール)



寒中に、海に入ってしまった子どもたち。

沸き起こる衝動のままに動いている、

子どもたちの姿を目撃した人はみな、笑顔となり、

「げんきになる。」との言葉が出てくる。

誰一人、「大丈夫?」「風邪ひかない?」といったことを、言わなかった。

それほどまでに、子どもたちのその姿は圧倒的で、

よろこびに満ちていた。

 

海、砂浜、空、太陽、風…。

子どもたちは自然と遊ぶ。

からだが、こころが、動きたいように、動く。

はじめは砂浜で遊んでいたのが、

次に、ズボンをたくし上げて、海に入り、

ついには、7歳と5歳の男の子たち、

素っ裸になって、海に入り、

素っ裸のまま、砂浜に転がって遊んでいた。

 

思考が強く働いていれば、

「素っ裸になる」なんてことは、しないだろう。

考えて動くでなく、

わたしと今とここが、

ひとつになって動く世界に住んでいる。

 

ドロドロに濡れた服を洗い、

砂まみれになった子どもたちを風呂へ入れた。

起こったことにすぐさま対応し、

それが面白いと感じるところまで、筋肉をつける。

2025年、ますます、そういう筋肉を、

鍛えていくことになるんだろうな、という予感がある。

 

瀬戸内の島より

平井麻起


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