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ゴッホ展を鑑賞 (文:そら天陽)

(2025年8月26日配信ハッピーメール)


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 今年の春にリニューアルオープンした大阪市立美術館で開催されているゴッホ展を鑑賞してきました。

 

今回の展覧会は、ゴッホの作品を受け継いできたファン・ゴッホ家のコレクションに焦点が当てられ「家族がつないだ画家の夢」という副題が付けられています。

 

模索するゴッホを支え、作品の大部分を保管していたゴッホの弟は、ゴッホの死から半年後に亡くなりました。

その弟の妻が義兄の作品を世に出すことに人生を捧げ、ゴッホの「ひまわり」を始めとする作品は世界的に評価されることとなりました。

 

ファン・ゴッホ美術館に所蔵されているゴッホの油彩を中心に、親交のあった画家の作品や、ファン・ゴッホ家がコレクションしていた浮世絵版画なども今回の展覧会では出品されていました。

 

生誕地であるオランダ時代から終焉の地であるパリの北の街・オーヴェル・シュル・オワーズ時代まで、約10年と短かった画家ゴッホの密度の濃い情熱と変化を感じることができました。

 

出品されていたゴッホの作品の中で、向こう岸に林の見える広くて静かな川の中を流れる小さなボートが描かれたパリ時代の作品「ボートの浮かぶセーヌ川」の水面の色合いに釘付けになりました。

 

この作品についてゴッホ自身が「以前よりもっと色彩が見えるようになった」と語っていたなどとの説明がキャプションに明記されていました。

 

セーヌ川の穏やかな色彩に浮かぶ行き先を模索しているボートは、南仏に移り住んでから描かれた「ひまわり」の情熱的な色彩へと漕ぎ出していったのかもしれないなあ、と感じました。

 

そら天陽

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