「ありがとう」の医学 (文:倉谷 究)
- 京都生涯学習カレッジ

- 9月6日
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(2025年2月10日配信ハッピーメール)

世の中には「ポジティブ心理学」という学問があるという。 人が今よりも幸福になるには どうすれば良いかを追求する学問ということらしい。その中で「幸せ」に繋がる上で大事 な「ポジィティブな感情」は、 喜び、感謝、やすらぎ、興味、希望、誇り、愉快、鼓舞、 畏敬、愛の10種類あるそうだ。中でも「感謝」の気持ちは最強と言われる。実際、「幸 せ」の代表選手「健康」について、特に欧米では医学的に様々な症状の患者さんに「感謝 介入」という療法が行われている。毎日、感謝日記や感謝の手紙を書いたりして、その日 の自分の感謝の気持ちを反芻することで強化するという手法である。 その効果たるや絶 大。ストレスを低減して自律神経を整え、炎症を抑えることで、 ①心疾患・高血圧・糖尿 病などの生活習慣病を改善する ②睡眠の質を向上させる ③うつ症状を改善する、 などの結 果が臨床試験で確認されていて、多くの論文になっている。 感謝の言葉「ありがとう」を 素直にたくさん言える人は、心身ともに健康で幸福度も高い人ということになる。 やっぱ り「ありがとう」は幸せになるための最強の魔法の言霊と言えそうだ。 そして逆もまた真 なりで、「恨み、つらみ、悪口」をいつも口にする人は、脳の中の不安や恐怖の感情を司 る偏桃体という部位が肥大していて、ちょっとしたことでも、大きな不安や怒りや恐怖に さいなまれる。つまり「不幸」に飲み込まれやすい人であることも判っている。 しかし 我々はやはり、ついネガティブな言葉を口にすることがある。そんな時、どうするか。 「あっ、ネガティブワード」と思ったらすかさず、「ありがとう」を少なくとも3回口に することを心がけよう。そうすれば、「恨み、つらみ、悪口」によってマイナスに傾いた 感情が打ち消されて平穏(プラスマイナスゼロ)になることが、やはり研究で確かめられ ている。 みなさん、日々「ありがとう」:「コノヤロー」比を3:1以下にして、「感謝」の 貯金の残高をどんどん増やしましょう!
脳と心と意識を探求する 「神秘の科学講座」 講師 倉谷 究 |




















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