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「くそ暑いっ」では済まされない今年の夏! (文:倉谷 究)

(2025年9月8日配信ハッピーメール)


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もう9月に充分入っているのに秋の気配は全く感じられない。

兎に角、今年は異様に暑 い。どれだけ暑いのか。

7月24日に北海道の北見市内で39.0℃の最高気温を記録し、8月 5 日には群馬県の伊勢崎市内で日本の過去最高となる最高気温41.8℃を記録したという。

 

 気象庁は9月1日、2025年の夏(6~8月)の日本の平均気温について、平年との差が +2.36℃となり、1898年の統計開始以来、この127年間で最も暑い夏になったと発表した。

 

しかも、2023年から3年連続での「史上もっとも暑い夏」の更新である。日本以外で も、アジアの韓国,中国、ヨーロッパのイギリス,アイルランドも2025年の夏が史上も っとも暑い夏となった。この世界規模の酷暑の背景には、地球全体の温暖化があることは 間違いない。

 

実際それは、我が国では熱中症による死亡者数がこの20年間に5倍近く増 加させ、子どもが外で遊べない、スポーツや屋外での労働が危険になる、あるいは農業や 漁業など食料生産に影響が出る、大雨などの異常気象や森林火災など自然災害の激甚化な ど、私達の日常生活に甚大な変化をもたらし、生命の存続すら脅かしている。

 

しかもそれ は、18世紀の産業革命以来、私達人類が続けてきた、「豊かさと便利さ」、そして皮肉なこ とに「快適さ」のあくなき追求の結果といっても良いのではないだろうか。極論すると、 度を越えた人類の「我欲の追求」が、生命 の総体としての地球自体を危機に陥れていると 思えてならない。

 

今更ながら当時、地球環境の保全が今ほど身近な課題ではなかった1985 年の「風の谷のナウシカ」や、1997年「もののけ姫」など、私たち人間の傲慢で自分勝手 な「欲」が原因で起こる争いの醜さと深刻さ、見えない世界の大いなる存在と、愛と平和 の大切さ、地球の自然の力強い回復力をテーマとした作品で世に訴えた宮崎駿監督を想 い、その慧眼と深い人類愛に感服せずには居られない。

 

薬学博士の瞑想人 倉谷 究

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