「不思議を思い出す」 (文:岡野あけみ)
- 京都生涯学習カレッジ

- 9月6日
- 読了時間: 2分
(2025年8月24日配信ハッピーメール)

今から3、4年前のことです。車で一泊旅行に行きました。泊まった翌日のことです。
娘がどうしても行きたい神社があると言い、寄って帰ることにしました。娘も行ったことはなく、地図を見て気になったから、ということでした。行き方をスマホで調べ、ようやく辿り着きました。周りは一面田んぼでその真ん中に木がこんもりとしているところ、そこにありました。
主祭神は大山祇命(オオヤマヅミノミコト)。鳥居をくぐり、本殿の前で大祓祝詞を奏上し、『我が身は宇宙の…』読み終えたとき、どこからか声がしました。
『お待ちしておりました』
私は、一瞬『え?』と思いましたが、どなたかが誰かを待ってられる声で近くで話をされているのだと思い、そのまま柏手を打ち、ご参拝を終えました。
そのあとで、娘に声がしたねと言うと、本殿の中から声が聞こえたと言うのです。娘は人の声ではないと確信しているようでした。私はそんなことはないと、誰かいるに違いないと神社の敷地内や周りをずっと探し歩きました。が、神社の中はもちろん、周りも来た時と同じように一面の田んぼが続くばかりで人っ子ひとりいません。
この時以来、毎年この神社には年に一回ご参拝に行かせてもらっております。声は聞こえませんが、行かなければいけないような、待たれているような…。
今も不思議がずっと心の中に残っている出来事でした。
そして、私にとって不思議は、つい見えるものだけを信じてしまう自分に、見えないけれどいつもそこにあるものがある、と気づきなさいというメッセージに違いないと思えるのです。
ありがとうございます。
日本神話スタッフ 岡野あけみ
※上記の神社は、京都府京丹後市久美浜町にある三嶋田神社です。




















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