「老後の仕込み」 (文:イヨ)
- 京都生涯学習カレッジ

- 10月4日
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(2025年9月9日配信ハッピーメール)

何事も続かぬ私が、10年日記を買おうとしている。
赤ん坊だった我が子は大きくなり、母子の蜜月時代の終わりが見えてきた。 気の早い私は老後の心配を始めた。 空の巣症候群になったらどうしよう。タイムマシンに乗って、かつての自分を休ませ、幼い我が子と遊びたい。過去の自分は助かり老後の私は嬉しい。Win-Winだ。 そうだ、日記を書こう。過去の自分は手伝えないが、幼い我が子は味わえる。
三日坊主なので、ダイソーで薄いスケジュール帳を1冊買った。見開きのカレンダーの小さなマスだけ埋めたらいいことにして、今月で一年たつ。 空白も多いが思ったより埋まった。読み返すと面白い。 一年続いたので、老眼でも読みやすいようにちゃんとした日記帳を買うことにした。比較を楽しめるように、10年日記を。
先日、母が読んでくれた母の幼少期の日記の中には、若い祖母がいた。母は日記で亡き母親と再会できるのだ。 私の日記は、死後読まれてもいいように書こう。私亡き後、子供はまた私に会える。法事で話のタネになる。 自分の老後のみならず遺族のケアまでも完璧である。あとは惜しんでもらえるように生きるだけだ。
伊ヨ |




















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