top of page

『ご縁』 (文:慶(kei))

(2025年3月2日配信ハッピーメール)



ree

 


先日のハッピーメールで浪曲のお話が紹介されていて、懐かしい気持ちになりました。祖母がよく聞かせてくれた『壷坂霊験記』を、久しぶりに耳にしたのです。




日本には、語り継がれる物語を通して、生き方の知恵や大切な心を伝えてくれる文化があります。これまでは何気なく聞いていた物語も、木村先生に学ばせていただくようになり、その奥深い意味に気づくようになりました。『壷坂霊験記』もまた、夫婦の絆や願いを込めた祈りの力を教えてくれる物語です。




物語の舞台は、大和国壷坂。盲目の沢市と、夫を支える妻お里は、慎ましく暮らしていました。しかし、沢市はお里が毎晩家を空けることを不審に思い、心変わりしたのではないかと疑ってしまいます。けれども、お里が通っていたのは壺坂寺。沢市の目が治るようにと、21日間の願掛けをしていたのでした。真実を知った沢市は、疑ったことを詫び、お里とともに寺へお参りすることを決意します。しかし、自分のせいでお里が苦労していると思い込んだ沢市は、絶望の末に谷へ身を投げてしまいます。それを嘆いたお里も後を追いますが、観音様のご加護によって二人は救われ、沢市の目は開かれるのです。




この物語には、人を信じること、心を通わせることの大切さが描かれています。私たちの暮らしの中でも、大切な人への感謝を忘れず、すれ違いを恐れずに心を伝え合うことが、きっと幸せにつながるのではないでしょうか。




木村先生から、三三九度の盃を交わす意味について教えていただいたことがあります。「さんざんくどく、この人と本当に一緒に生きていきたいのか?」と何度も確かめながら、神様の前で誓う儀式なのだと。




今、3組に1組が離婚すると言われる時代。家族でも、友人でも、大切な人とのご縁を信じ、心を通わせることを忘れずにいたいものです。『壷坂霊験記』に込められた思いは、今を生きる私たちにも、きっと優しく寄り添ってくれるのではないでしょうか。




最後までお読みいただきましてありがとうございます。




やまとの智恵「占学」情報推命学


鑑定士慶(kei)

コメント


Recent Posts
Archive
bottom of page