【まっすぐだけが生き方じゃない】 (文:佳津江)
- 京都生涯学習カレッジ

- 10月17日
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(2025年1月17日配信ハッピーメール)

強い風が決まった方向から吹き付ける場所、例えば高山などに生育する樹木は、風になびいている様な樹形に成長します。
そんな環境に適応した、背の低い、地を這う様な樹形をしている「ハイマツ」と言う木もあります。
『嵐にもまれた木々の根は、いっそう深く、強くなる』と言われていますが、私達も生きていれば時にはつらい時期も巡ってくるものです。
まっすぐに上へ伸びたいと願ってもそれが叶わない過酷な環境に置かれてしまう事もあります。
地域と時期に独特の、同じ方向に吹き付ける強い風を「卓越風」と言うそうですが、卓越風によって木の枝の先端が傷ついてしまうと、その部分は伸びる事が出来ず、葉も出てこなくなります。
結果として、風にさらさわれない側の枝葉だけが成長していくので、その木はだんだん風になびいている様な傾いた姿になっていきます。
『山査子・サンザシ』は枝葉が茂るのとは反対側の幹と根を補強していくそうです。これは全体としてのバランスをとる事で、嵐が来た時でも倒れにくくしているのです。
『まっすぐだけが生き方ではない!!』
常に冷静でいたい時、いつも穏やかに過ごしたい時、枝の先がポキッと折れそうな時、心が沈んでいる時、4億年前から地球上に存在している『木』から学べる事が沢山あります。
私達も木になった気分で令和7年を過ごしてみませんか?
ちなみに『山査子・サンザシ』の効能として、油物や肉食の食べ過ぎによる胃腸の停滞に良い食材となっていますので、日々の生活に取り入れてみましょう!(^^)!
佳津江 |




















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