冬の海の出来事 (文:平井麻起)
- 京都生涯学習カレッジ

- 9月17日
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(2025年2月5日配信ハッピーメール)

寒中に、海に入ってしまった子どもたち。 沸き起こる衝動のままに動いている、 子どもたちの姿を目撃した人はみな、笑顔となり、 「げんきになる。」との言葉が出てくる。 誰一人、「大丈夫?」「風邪ひかない?」といったことを、言わなかった。 それほどまでに、子どもたちのその姿は圧倒的で、 よろこびに満ちていた。
海、砂浜、空、太陽、風…。 子どもたちは自然と遊ぶ。 からだが、こころが、動きたいように、動く。 はじめは砂浜で遊んでいたのが、 次に、ズボンをたくし上げて、海に入り、 ついには、7歳と5歳の男の子たち、 素っ裸になって、海に入り、 素っ裸のまま、砂浜に転がって遊んでいた。
思考が強く働いていれば、 「素っ裸になる」なんてことは、しないだろう。 考えて動くでなく、 わたしと今とここが、 ひとつになって動く世界に住んでいる。
ドロドロに濡れた服を洗い、 砂まみれになった子どもたちを風呂へ入れた。 起こったことにすぐさま対応し、 それが面白いと感じるところまで、筋肉をつける。 2025年、ますます、そういう筋肉を、 鍛えていくことになるんだろうな、という予感がある。
瀬戸内の島より 平井麻起 |




















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