最後の1粒 (文:天生)
- 京都生涯学習カレッジ

- 8月27日
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(2025年8月13日配信ハッピーメール)

NPO法人国連WFP協会HP 「数字が語る世界の飢餓」に、「飢えと貧困によって、世界では毎日2万5000人の人々がなくなっています。」と記述があります。
一食抜いただけでも「お腹すいた〜!もう歩けない〜。力が出ない〜。」と、飢えに弱い私。死んでしまうまで、ご飯が食べられないなんて、なんて辛いんでしょう。
今の私たちは、スーパーに行けばあらゆるものが売っていて、自由に食べられます。なんてありがたい世の中なんでしょう。祖父母や両親から聞いた昔の食料事情は、かなり大変だったようで、特に戦後間もない頃は、白いご飯はなかなか食べられず、毎日の主食は芋で量も少なく、芋のツルも食べていたと言っていました。
そんな時代を経て今、まだ食べられるのに賞味期限が来たからとゴミ箱に捨ててしまう無知な人達がたくさんいて、食品ロスが大きな問題となっています。企業側もクレームが怖くて、タイトな賞味期限を書いていたのを少し長くし始めているとニュースで聞きました。
幼い頃祖母から「お米の1粒1粒には神様がいらっしゃるので、お茶碗のご飯粒を1粒でも残したらあかん」とか「残したら、死ぬ前にその分食べられなくなるよ」と教えてもらい、食いしん坊の私は、現在に至るまでその教えを守っています。
「足るを知る」。一人一人が自分たちの食べる分だけ取って、捨てることをしなくなれば、少しは世界の役に立つのではないかと、今日もお茶碗の最後の1粒を食べる私です。
天生




















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