【手の平と平を合わせる意味について】 (文:佳津江)
- 京都生涯学習カレッジ
- 7月9日
- 読了時間: 2分
(2025年7月4日配信ハッピーメール)

私達が日々の中で自然に行っている所作のひとつに、「合掌」があります。
手の平と手の平を静かにそっと合わせる。
この姿には、実は深い意味が込められている事を先日知りました。
まずは、手の平とは「心の現れ」である事。
人は心を開いた時、手の平を開きます。逆に、心を閉ざす時には拳を握りしめます。
なので、手の平を外に向けて開くという行為は、「私はあなたに対して、敵意もなく、偽りもありません」という、誠の心の表れだそうです。
その開かれた手の平と手の平を、なぜ合わせるのか?それは、自と他、陰と陽、私とあなた、二つに分かれたものを一つに戻す、そんな願いと祈りが込められているからだそうです。
私達の世界は常に「二(に)」の世界です。善と悪、好きと嫌い、得と損、男と女。これらすべてが対立し、私達の心を惑わせます。
しかし、その対立を超えて、一つに和する事が大切。手の平を合わせることは、その「二」を「一」に戻すという、調和と感謝の象徴だと言う事なのです。
皆様、日々の暮らしの中でも、この合掌の意味を想いながら、手を合わせてみて下さい。
怒りそうなとき、迷ったとき、苦しいとき・・・その瞬間に、そっと手の平を合わせれば、きっと心が静かになり、優しさに包まれる事でしょう。
佳津江
Comentários