【日本人としての感じる力。】 (文: ETSUKO)
- 京都生涯学習カレッジ
- 2 日前
- 読了時間: 2分
(2025年7月5日配信ハッピーメール)

古来の日本人は、「八感」までの感覚を持ち、使いこなしていたといわれています。私たちが一般的に知っている五感、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の先に、第六感、第七感、そして第八感といった、より深い内面的な感覚が存在していたのです。
第六感は、言葉では説明しにくい鋭い直感や洞察力、虫の知らせ、予知能力といった、目に見えない“気づき”の感覚。
第七感とは、「言動が見える・聞こえる」という予見的な現象であり、大切なこと、予知されたことは、すでに未来に存在しているという理解に基づいています。
そして第八感は、心に思い描いたことが物質化されるという、意識の具現化の力。たとえばコーヒーカップ一つにしても、作家さんが「こんな形にしたい」と心で思い描いたものが、実際の形として現れ、焼き上げられます。つまり、今の自分の心や頭の中に、どれだけリアルに思い浮かべられるかが、形あるものを生み出す鍵になるのです。
また、五感においても、日本人は非常に繊細で豊かな感覚を持っています。たとえば「赤」という色一つをとっても、朱色、紅色、赤紫など、多彩な“赤”を使い分け、美意識を表現してきました。
音に関しても、セミや虫の声を聞いて季節の移ろいを感じます。対して、多くの外国の方々は、虫の声を単なるノイズとして認識するそうです。
このように、目に見えないものを感じ取る力や、自然と響き合う心は、今の時代だからこそ、私たちの内にある素晴らしい感覚に気づき、それを研ぎ澄ましながら、あらためて大切にしていきたいですね。
ETSUKO
Comments